南カリフォルニアはロサンゼルスをベースに、Tシャツ、スエット、シャツ、キャップなどのカジュアルウエアーのOEMアメリカ生産のサービスをしております。 サンプル作成から、パターン、各種生地手配、ボタンやジッパーなどの付属手配、裁断、縫製、染めや洗い加工、プリント、刺繍、検品、パッケージングや最終の仕上げなど。 またTシャツ自体のデザインやプリント用のグラフィックデザインも提供しております。

ジーンズを解体し縫い合わせてから、さらに裁断する手間のかかるリメイク作業

 

 

 

 

 

 

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働き者のノルマ。

 

リメイクと言っても様々な手法がありますが、これはまずジーンズを解体し

ある程度の大きさに繋ぎ合わせます。

それを数位重ねて寸法に合わせて裁断。

 

何を作ったかは公開出来ませんが、これだけでジーンズ約30本分使っています。

これだけ解体しさらに縫い合わせ一枚の生地にするだけでも手間と時間がかかり, ここから更に裁断と縫製ですからリメイク物はどうしてもコストが高くなる為小売り価格も高くなってしまいます。

 

でもリサイクル、再利用(リユーズ)、物を大事にし新しい命を与えるというか、新たな目的を与える(リパーパス)ことはとても素敵な事だし、クリエイティブです。

 

裁断作業2

前回の続きです。

一晩寝かせリラックスさせた生地、その生地の幅と裁断数に合せて、あらかじめ作っておいたマーカーと呼ばれる紙を重ねた生地の上にのせます。

このマーカーとは何か?

それは型紙に合せて生地の無駄が出ない様にする為に、型紙のアウトラインが生地と同じ大きさの紙にプリントされた物、裁断専用の型紙です。

これはパターン作成用のコンピューターソフトが自動的に配置してくれたり、マニュアル操作でアジャストしたりして配置されます。

コンピューターのモニター上で配置された型紙は、生地のようにロールになった長い紙にプリントされ、それを重ねた生地の上に載せ、裁断中に動かないように重石を載せ、プリントされた型紙の線にそって電動カッターで裁断して行きます。

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サンプルの裁断

展示会などに出品し受注を頂くためのセールスサンプル、お客様に確認してもらう為のサンプル、アイディアを形にするサンプルなど、我々が行っているスモールプロダクションでは1個から多くても数十個と少量です。

非常に手間と時間のかかる作業ですが、これを通らずして製品化は難しく必要不可欠な過程。

その場合全て手作業で、生地を広げて重ね、パターンを配置し裁断して行きます。

そんな時に役立つ電動カッターがこれ!

体への負担が少なくキレイに正確に裁断出来ます。

LAで流通しているほとんどがこのタイプで愛用者も多いと思います。

 

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裁断作業1

生地の裁断は重要な行程の一つ。

まずは裁断用のテーブルの上に生地を重ねて行きます。

そして一晩寝かせます。

生地を寝かせる? 何の為に?

生地を重ねて行く作業はある機械を使いますが、基本的に人間が行う手作業なので収縮性のある生地はどうしても、テンションの差が発生します。

何らかの原因で強く引っ張られ重ねられた箇所やシワが出来てしまった箇所を均一にする為に、一晩寝かせて重ねた生地をリラックスさせます。

人間で言うと肩こりや筋肉痛、鬱血した体をリラックスさせる様に。

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染めた後の微妙な色ぶれ?

同じ糸を同じ機械で編んだ生地なのに、染めた後で微妙な色のぶれが発生する場合があります。

どうしてか?

真相は未だに解明されていませんが、いろんな要素が考えられますが、まずは生地を編む段階では。。。

1、電圧が安定せずに編みの速度が変わる。

2、編む糸の太さにムラがあり均一ではない。

3、サタンのいたずら

 

裁断縫製後の染めの段階

1、染め粉の微妙な配合の変化

2、水質と温度の変化

3、染める時間が異なる為、気温の変化による影響

いろんな要素が考えられますが、コットンは自然の物ですし、気温、水温、オペレートする人など、人間がコントロール出来ないところで発生するのだと思います。

 

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生地のお話し

最近のOEM生産のTシャツは生地のカラーミニマムが1000ヤードと多いので、染め用の生地を使用し裁断縫製後の後染めが主流です。 

 ロサンゼルス界隈には多くのニッターが存在しますが、信頼あるニッターのP.F.D.(染め用)用に加工された生地じゃないと、色ぶれや穴が空いてしまい最悪な結果になってしまいます。

 我々は多少高くてもLAを代表するトップブランドが使用する生地と同じ物を使いOEM生産をしております。

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